彼女は私を見張ってた。

 少しでも気に食わなければ、彼女は私を殴り続けた。
 
 真夏の炎天下、池に落とされた。

 人通りのまったくないこの道。足さえもつかない泥沼。

 幼い私は必死に熱いコンクリートの塊にしがみついていた。

 空が青かった。

 手はすでに熱さで感覚はなく。照り続ける日に意識は朦朧としていた。

 どこまでも続く青い空を見て、私は涙が止まらなかった。
 

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