小さな小鳥の詩。

2003年5月8日
「小鳥が死んだの。」

「どうして死んでしまったの?」

「鳥籠から逃げちゃったのよ。でもずっと鳥かごの中にいたから、ちょっとしか飛べなかったの。」

「私思ったの。空を知らなければ、小鳥は鳥かごから出ようなんて思わなかったかしら。」

「自分に翼が生えていなければ、小鳥は飛びたいなんて思わなかったかしら。」

「……ううん、きっと本能で知っているのね。空がどれだけ広くて美しいか。」

「小鳥は自由を知ったのよ。例えたった数十秒の自由でも。小鳥は幸せだった。」

「私はなんだかうらやましい。一度で良いからそんな自由を感じてみたいわ。例え何を失っても。」

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